1979年7月5日生まれ、大阪府出身。井筒和幸監督作品『ゲロッパ!』(03)の現場に見習いとして参加し、映画の世界へ。その後『パッチギ!』(05)、『村の写真集』(05)、『雨の街』(06)、『嫌われ松子の一生』(06)などの制作に参加。『キトキト!』(07)で監督デビュー。型破りな母子の物語として話題に。主な作品に『ヒーローショー』(10、脚本)、『黄金を抱いて翔べ』(12、脚本)、『旅立ちの島唄~十五の春~』(13)、『江ノ島プリズム』(13)、『クジラのいた夏』(14)や、TVドラマ「埋もれる」(14/WOWOW)、「びったれ!!!」(15/tvk他)等。
“執筆中に自分自身の子どもが生まれたということもあり、母親が死んでいく悲しみを描くよりも、まだ幼い子どもを残して死んでいったときに何を残せるのか、どうやったら亡くなった後も関わり続けることができるのかということを提案する気持ちで脚本を書きました。亡くなった母と遺された娘の対話の中で、娘が成長していく物語を、観ていただく方にも追体験してもらいたい。暗い話にはせず、明るい希望が持てる話にしたかった。王道でストレートな物語であるからこそ、丁寧に繊細に創ることを意識しました。この作品は、キャスト、スタッフ、ロケーション、天候、本当にいろいろなことに恵まれ、誰に観ていただいても楽しんでもらえる作品になった自信があります。そして、観ていただいた後に幸せになってもらえる作品、今の幸せを噛みしめて人生を大切に生きていきたいと思ってもらえるような作品になったと思います。”
04年に「Level 42」でデビュー。「Butterfly」(09)は国民的大ヒットを記録。13年、プライベートレーベルELAを設立。14年、10周年を記念し2作のシングルと1作のアルバムを発表。また横浜アリーナ2days公演、全国17都市22公演ツアーを成功させる。これまでに映画、CM、ドラマ等に数多くの作品が起用される。主な提供作品に、映画『パコと魔法の絵本』(08/主題歌)、『フランケンウィニー』(12/インスパイア・ソング)、『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』(15/イメージソング)等。最新作は、TVドラマ「37.5℃の涙」(15/TBS)の挿入歌である「EGG」。
“私は18歳の時、親も一人の人間だったんだ。と気づいた時がありました。それまでは、母親はどんな時でもお母さんだったのに、強いところも弱いところもある、私と同じ人間なんだと。映画の中で橋本愛さん演じる娘の紀子が、宮﨑あおいさん演じる紀子の母親が、一人の人間として日々と葛藤し、弱さと闘う姿を見せるシーンがあります。紀子が成長したことを感じ、そして母親が紀子へ残したかったものがそこにはしっかりと存在する…とても大好きなシーンです。今回、映画を拝見して書き下ろした主題歌には「向日葵」と名前をつけました。「向日葵」の花言葉は【あなただけをみつめている】。母親にとって子供は太陽。雲で隠れ、その輝きを無くしてしまわないように、いつもどんな時もその光だけを見つめている母親の姿と、太陽の方向を見て咲くひまわりとを重ね歌詞を綴りました。くるりの岸田さんが作曲した温かくも切ないメロディーは、私の書く言葉をとても素敵な世界へ連れていってくれました。𠮷田監督とキャストのみなさんが作られた、このすばらしい作品に参加できてとても光栄です。”